仮会員登録 無料でお届け資料請求

0120-22-5940

お葬式の豆知識

棺桶の選び方|素材別の特徴と費用相場を徹底解説

2025年05月26日

大切な人との最後のお別れの場で使用される棺桶。葬儀において重要な役割を果たすものですが、その選び方についてよく知らない方も多いのではないでしょうか。棺桶には様々な素材や形状があり、それぞれに特徴や価格帯が異なります。また、故人の体格や葬儀スタイル、予算などによっても選ぶべき棺桶は変わってきます。本記事では、棺桶の基本知識から素材別の特徴、費用相場まで徹底解説します。大切な人を送り出すための適切な棺桶選びの参考にしていただければ幸いです。

https://comwellceremony-backup.sougi-webtan.com/knowledge/%e6%a3%ba%e6%a1%b6%e3%81%ab%e5%85%a5%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%82%82%e3%81%ae%e3%81%af%e4%bd%95%e3%81%8c%e6%ad%a3%e8%a7%a3%ef%bc%9f%e5%85%a5%e3%82%8c%e3%81%a6%e3%81%af%e3%81%84%e3%81%91%e3%81%aa%e3%81%84/

棺桶選びで押さえるべきポイント

棺桶を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。故人に最適な棺桶を選ぶために、以下のポイントを押さえておきましょう。

棺桶のサイズ選び

棺桶のサイズ選びは非常に重要です。一般的に標準サイズは6尺(約180cm)が多いですが、故人の身長や体型に合わせて選ぶ必要があります。

故人の身長より10cm程度余裕のあるサイズを選ぶのが望ましいとされています。これは納棺時の姿勢や付属品のスペースを考慮したものです。

また、選んだ棺桶が火葬場の炉のサイズに合わない場合、火葬ができないこともあります。そのため、火葬場の炉のサイズ制限を事前に確認することが大切です。

火葬炉のサイズ制限

火葬場によって炉のサイズは異なりますが、一般的な火葬炉の内寸は幅80cm×高さ70cm×奥行き220cm程度です。このサイズを超える棺桶は入らないため注意が必要です。

特に体格の大きな方の場合は、通常の棺桶では対応できないケースもあります。そのような場合は、葬儀社や火葬場と事前に相談し、対応可能な棺桶を選ぶことが重要です。

近年では、火葬炉に対応するために、特注サイズの棺桶も製作可能な葬儀社が増えています。故人の体格に合わせたサイズ調整については、葬儀社に相談してみましょう。

棺桶の素材別特徴と価格帯

棺桶には様々な素材が使用されており、それぞれに特徴や価格帯が異なります。故人の意向や予算に合わせて最適な素材を選びましょう。

木棺の種類と特徴

木棺は最も伝統的な棺桶で、檜(ひのき)や桐などの天然木を使用しています。重厚感があり、日本の伝統的な葬儀には欠かせない存在です。

木棺の価格帯は幅広く、シンプルなものなら4万円程度から、高級な装飾が施されたものになると100万円を超えるものまであります。木の種類や品質、装飾の有無によって価格は大きく変動します。

檜は香りが良く耐久性に優れていることから、高級感を重視するなら檜製の木棺がおすすめです。桐は軽量で加工しやすい特性があり、比較的リーズナブルな価格帯の木棺によく使われています。

木材の種類 特徴 価格帯(目安)
檜(ひのき) 香りが良く、耐久性に優れる。高級感がある。 15万円~100万円以上
軽量で加工しやすい。比較的リーズナブル。 4万円~30万円
柔らかく香りが良い。中価格帯。 8万円~40万円
硬く丈夫で耐久性がある。 10万円~50万円

布張棺の特徴と価格

布張棺は、木製の棺に布を張り付けたタイプの棺桶です。色や柄が選べるため、故人の好みや葬儀のイメージに合わせやすいという特徴があります。

価格帯は2万円~30万円程度が一般的で、木棺よりもリーズナブルなのが特徴です。布の素材や品質、内装の仕様によって価格は変動します。

布張棺は、質素な印象を与えることなく経済的な選択ができるため、コストパフォーマンスを重視する場合に適しているでしょう。また、白や淡いピンク、水色などのカラーバリエーションもあり、女性や若い方の葬儀で選ばれることも多いです。

エコ棺の特徴と環境配慮

近年注目を集めているのが、再生紙やダンボールなどの環境に配慮した素材を使用したエコ棺です。環境意識の高まりとともに、選ぶ方も増えています。

エコ棺の価格帯は10万円~40万円程度で、素材によって強度や耐久性、デザイン性は異なります。ダンボール製の簡易なものから、高度な技術で作られた再生紙製の高級品まで幅広く存在します。

環境への負荷を減らしたいという故人や遺族の意向に沿いたい場合、エコ棺は理念に合った選択といえるでしょう。特に生前に環境保護に関心が高かった方の葬儀には相応しい選択かもしれません。

エンバー棺の特徴と用途

エンバー棺は、エンバーミング(防腐処理)を施した遺体を安置するために特化した棺桶です。通常の棺と異なり、大きな窓がついており、顔を見られるように設計されています。

価格帯は5万円~20万円程度が一般的です。エンバーミング処理自体の費用は別途必要となりますので注意が必要です。

エンバー棺は、海外からの帰国や遠方からの参列者が多い場合に有効です。エンバーミング処理を行うことで、通常より長い期間、遺体を安置することができるため、親族や知人が集まるまでの時間的余裕を確保できます。

棺桶の形状による種類と特徴

棺桶には様々な形状があり、それぞれに特徴があります。故人のイメージや葬儀のスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

一般的な箱型棺

箱型棺は、蓋が平らな長方形をしており、最も一般的な棺桶の形状です。シンプルで落ち着いた印象を与えるため、多くの葬儀で使用されています。

日本の伝統的な葬儀において標準的な形状であり、火葬場での対応もスムーズです。特に特殊な要望がない場合は、無難な選択として箱型棺がおすすめです。

箱型棺は様々な素材やデザインがあり、シンプルなものから装飾が施されたものまで幅広く選べます。価格帯も広いため、予算に合わせて選びやすいのも特徴です。

山型棺・かまぼこ型棺

山型棺は、蓋が山のように盛り上がった形状をしています。重厚感があり、格式高い印象を与えるため、伝統的な葬儀や社葬などで選ばれることがあります。

かまぼこ型棺は、蓋にやや曲線があり、柔らかい印象を与えます。女性の葬儀などで選ばれることが多く、優しい雰囲気を演出できます。

これらの形状は、火葬炉のサイズに注意して選ぶ必要があるため、事前に火葬場との確認が必須です。特に山型棺は高さがあるため、火葬炉に入らない可能性がある点に注意しましょう。

船型棺・インロー棺

船型棺は、頭側が広く、足元が狭い形状をしており、海外風のデザインが特徴です。西洋的なイメージを持つ葬儀に合わせて選ばれることがあります。

インロー棺は、蓋が印籠式になっており、高級感があります。装飾が豊富なものが多く、格式高い葬儀に適しています。

これらの特殊な形状の棺桶は、国内の火葬場では対応できないケースもあるため、必ず事前に確認が必要です。特に船型棺は日本の標準的な火葬炉には合わないことが多いので注意しましょう。

形状 特徴 向いている葬儀スタイル
箱型棺 蓋が平らな長方形。シンプルで一般的。 一般的な日本の葬儀全般
山型棺 蓋が山のように盛り上がる。重厚感がある。 伝統的な葬儀、社葬
かまぼこ型棺 蓋に曲線があり、柔らかい印象。 女性の葬儀、優しい印象を与えたい場合
船型棺 頭側が広く足元が狭い。海外風デザイン。 西洋的なイメージの葬儀
インロー棺 蓋が印籠式。装飾が豊富で高級感がある。 格式高い葬儀、伝統重視の葬儀

葬儀スタイル別の棺桶選びのポイント

葬儀のスタイルによって、適した棺桶は異なります。ここでは、代表的な葬儀スタイル別の棺桶選びのポイントを解説します。

一般葬・家族葬における選択

一般葬や家族葬では、箱型棺や布張棺が多く選ばれています。特に家族葬の場合は、故人や家族の意向を重視した選択ができるのが特徴です。

一般的には、無駄な装飾を省いたシンプルなデザインの棺が好まれる傾向があります。布張棺は、コストパフォーマンスに優れており、家族葬などの小規模な葬儀では合理的な選択といえるでしょう。

近年では、故人の趣味や好みに合わせた棺桶を選ぶことも増えています。例えば、生前に自然を愛した方にはエコ棺を、品のある暮らしを好んだ方には高級感のある木棺を選ぶなど、故人の人柄を反映させた選択が可能です。

宗教・宗派による棺桶の選び方

宗教や宗派によって、適した棺桶の種類や形状が異なることがあります。地域や寺院によっても慣習が異なるため、事前に確認することが重要です。

仏教の場合、宗派によって好まれる棺桶のデザインや色合いが異なります。一般的に白木の棺が多いですが、地域の慣習によっては布張棺が用いられることもあります。

キリスト教の場合は、西洋風の船型棺が選ばれることもありますが、日本では火葬が一般的なため、火葬場の規格に合った棺桶を選ぶ必要があります。葬儀を執り行う教会や葬儀社に相談して、適切な棺桶を選びましょう。

社葬・大規模葬儀での選択

社葬や大規模な葬儀では、格式や体裁を重視した棺桶選びが求められます。一般的には高級な木棺や装飾の施された棺桶が選ばれることが多いです。

特に社葬の場合は、故人の社会的地位や会社の風土に合わせた選択が必要です。重厚感のある山型棺や、高級な檜製の木棺などが選ばれることが多いでしょう。

大規模な葬儀では多くの参列者の目に触れるため、見栄えと品格を重視した棺桶選びが重要です。しかし、あまりに華美すぎると故人の人柄と合わない場合もあるため、バランスを考慮した選択が求められます。

棺桶の費用相場と選ぶ際の予算設定

棺桶の費用は素材や形状、装飾によって大きく異なります。葬儀全体の予算を考慮しながら、適切な棺桶を選びましょう。

素材別の費用相場

素材別の棺桶の費用相場を詳しく見ていきましょう。予算設定の参考にしてください。

素材 費用相場(低価格帯) 費用相場(中価格帯) 費用相場(高価格帯)
木棺(総桐) 4万円~10万円 10万円~20万円 20万円~40万円
木棺(檜) 15万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円以上
布張棺 2万円~8万円 8万円~15万円 15万円~30万円
エコ棺 10万円~15万円 15万円~25万円 25万円~40万円
エンバー棺 5万円~10万円 10万円~15万円 15万円~20万円

棺桶を選ぶ際は、見積もり時に付属品や装飾の有無を必ず確認することが重要です。表示価格に含まれていない追加費用が発生することもあるため、事前に確認しておきましょう。

棺桶選びの注意点と事前準備

棺桶選びには様々な注意点があります。事前に準備しておくべきことを確認し、スムーズな選択ができるようにしましょう。

故人の体格と棺桶サイズの確認

故人の体格に合った棺桶を選ぶことは非常に重要です。身長や体型によって、適切なサイズの棺桶は異なります。

一般的な棺桶のサイズは、長さ6尺(約180cm)、幅2尺(約60cm)、高さ1.5尺(約45cm)程度です。故人の身長が170cm以下であれば、標準サイズの棺桶で対応可能なケースが多いでしょう。

しかし、身長が高い方や体格の大きい方の場合は、特注サイズの棺桶が必要になることもあります。葬儀社に相談し、適切なサイズの棺桶を選びましょう。特注サイズは追加費用がかかる可能性がありますので、予算も考慮して検討してください。

火葬場との事前確認事項

選んだ棺桶が火葬場の炉のサイズに合うかどうかは、非常に重要な確認事項です。地域によって火葬場の炉のサイズや制限は異なります。

一般的な火葬炉の内寸は幅80cm×高さ70cm×奥行き220cm程度ですが、地域や施設によって異なります。特に古い火葬場では炉のサイズが小さいこともあるため、事前確認が必須です。

また、一部の火葬場では、使用できる棺桶の素材に制限がある場合もあります。例えば、環境への配慮から特定の素材の棺桶を推奨している施設もあれば、逆に受け入れていない素材もあります。葬儀社を通じて、使用予定の火葬場の規定を確認しておきましょう。

家族間での事前の話し合い

棺桶選びは、故人の意向や家族の考えを反映させることが大切です。可能であれば、家族間で事前に話し合っておくことをおすすめします。

特に、故人が生前に希望を残していた場合は、それを尊重することが望ましいでしょう。また、故人の趣味や好みを知る家族の意見を聞くことで、故人らしい選択ができます。

葬儀の主な意思決定者(喪主など)が決まったら、葬儀の方針や予算について家族で共有しておくことが重要です。棺桶選びも含め、葬儀全体の方向性を事前に話し合っておくことで、いざというときの負担を減らすことができます。

まとめ:最適な棺桶選びのために

棺桶の選び方について、基本知識から素材別の特徴、費用相場まで解説してきました。最後に、最適な棺桶を選ぶためのポイントをまとめましょう。

  • 棺桶選びでは、故人の体格や好み、葬儀のスタイル、予算などを総合的に考慮する
  • 素材は木棺、布張棺、エコ棺など多様で、それぞれに特徴と価格帯が異なる
  • 棺桶の形状も多数あるが、火葬炉のサイズに合うかを必ず確認する
  • 費用相場は素材によって2万円~100万円以上と幅広いため、葬儀全体の予算を考慮して選ぶ
  • 家族間で事前に話し合い、故人の意向や家族の考えを反映させた選択をする

棺桶は故人との最後のお別れの場を作る大切なものです。故人を想う気持ちを大切にしながら、適切な選択をしていただければと思います。葬儀社のアドバイスも参考にしながら、故人らしい旅立ちのために最適な棺桶を選んでください。

  • 棺桶